実験で用いる水
実験に用いる水には、様々な純度の異なる水が用いられています。詳しくは以下のページも参照して下さい。
・逆浸透水(RO膜処理水)
・イオン交換水

※純水は用途や分野によって要求水質があります。JISやISO等により規格が定められていますので、確認するようにしましょう。
バイオ実験で使用する水の例
- タンパク質化学実験・生化学実験 → イオン交換水、純水
- 酵素反応やプロテインアッセイ(タンパク質定量)等には金属や有機物が影響するため、これらの物質を除去した水を用います。
- DNA関連実験 → 純水・超純水を滅菌して用いる
- DNAの複製を阻害する重金属のCu、Hgや、ヌクレアーゼを活性化させ核酸を壊すMg2+イオンを含む水を使用できないため、金属や有機物を除去した水を使用します。さらに、蒸気滅菌によりヌクレアーゼを除くことが重要となります。
- 培養 → 細胞の種類によって異なる
- バクテリアの培養には、イオン交換水や蒸留水を蒸気滅菌して用います。動物細胞培養には、超純水もしくは純水を蒸気滅菌して用います。
参考文献
大藤道衛(2006)「最適な実験を行うためのバイオ実験の原理」(株)羊土社 p.134
お仕事をお探しの方へ
研究職のお仕事を探すならWDB
WDBの求人サイトでは「実験」に関連する求人情報を多数掲載しています。