培地とは
細胞や微生物が成長しやすいよう人工的に作られた環境のことをいいます。寒天等で固められた固体培地や、液体状で存在する液体培地等があります。また、どのような細胞・微生物を生育させるかにより、培地の種類は異なってきます。
原理
培地に含まれる成分は何を生育するかにより様々ですが、一般に窒素化合物、硫黄化合物、ハロゲン化合物、リン酸化合物、鉄が含まれます。これらは主に培地源といわれ、この他にもオーキシンやカイネチン等の植物ホルモン、スクロース等糖、ビタミンも含まれます。
使用方法
使用される溶媒は、逆浸透等の純度の高い水(イオン交換水以上の純水)で、培地源やホルモン、糖等を加えた後、培地のpHを5.7に調整します。その後、それが固体培地の場合、寒天等の固化剤を加えますが、液体培地の場合は必要ありません。そして、コンタミネーションを防ぐため、オートクレーブにかけて高温・高圧滅菌を行います。固体培地の場合、オートクレーブから取り出してしばらく冷ました後、クリーンベンチ内で、シャーレに撒いて固まるのを待ちます。尚、耐熱性が低い物質を培地に加える場合、オートクレーブから取り出した後、同じくクリーンベンチ内でフィルター滅菌等を用いてその物質を加えます。
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