PCR(Polymerase chain reaction)法とは
PCR法(Polymerase chain reaction)は、1985年にMullisによって考案されたDNAの増幅法です。1988年に耐熱性のDNAポリメラーゼが導入されたことで実用化されました。PCR法はクローニングを必要とせず、プライマーを設計することでごく微量のDNAから特定のDNA断片を短時間で増幅できます。
PCR法は大きく次の3つの段階です。
- 熱変性による2本鎖DNAの一本鎖への解離
- プライマーのアニーリング
- DNAポリメラーゼによるDNA鎖の伸長
その原理を下図に示しています。
PCR法は、その後の分子生物学、基礎医学、遺伝学、育種学、薬学の他に、臨床診断、犯罪捜査、考古学等の幅広い分野で応用され、これらの研究手法に一大改革をもたらしました。

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